
9月22日、クラーク記念国際高等学校にて、テクノロジーと社会課題解決をテーマにした特別授業に参加させていただきました。
プロジェクト型授業の現場で
同校では、高校生たちが1年間かけて「新宿区の社会課題を見つけ、テクノロジーで解決する」というプロジェクト型授業に取り組んでいます。私たちは、生徒たちの発表を聞き、実践的なフィードバックをさせていただく機会を得ました。
発表された内容は、地域の高齢者ケア問題から、区民の運動不足の解消、ドブネズミの対策まで多岐にわたり、高校生ならではの新鮮な視点と、現実的な解決策のバランスが印象的でした。特に、身近な課題を自分事として捉え、使える技術を組み合わせて解決しようとする姿勢に、私たちも多くを学びました。
私たちの経験を共有
また、Chinookがこれまでどのような社会課題に向き合い、どんな技術で解決してきたかをお話する時間もいただきました。
認知症支援AIの開発では、「早期発見、早期絶望」という言葉に象徴される当事者・家族の孤独感に着目したこと。不登校支援では、やれることからまず小さく初めて、徐々に協力者を増やし、活動の範囲を広げたこと。技術ありきではなく、課題ありきでプロジェクトを進める大切さを、具体例を交えながら伝えました。
次世代との対話から得たもの
私たちにとっても、高校生たちの素直な疑問や鋭い指摘は新鮮で、ついつい生産性や効率化を考えてしまう大人が見失いがちな、純粋さや素直さを学ばせていただきました。
教育現場での実践的な学びに少しでも貢献できたこと、そして何より、テクノロジーで社会を良くしていこうという仲間が増えたことを、心から嬉しく思います。